先発と控え
2021年3月4日(日本時間)にNBAトロント・ラプターズ所属の渡辺雄太選手がキャリア初の先発となりました。
バスケットボールの単語では、
スターター。セカンドユニット、ベンチメンバー。といったように言われることが多いです。
日本の学校の部活の中では、うまい人が先発でそれ以外が控え。のようなイメージで捉えられることが多いと思います。
私個人的には少しずつ役割の違いがあると思っています。
スターターの条件
ひと言でいうと、大きな波がない選手。コンスタントにプレーができる。浮き沈みの少ない。
こういった選手が選ばれると思います。もちろんハイレベルのコンスタントな活躍であればあるほど、良いと思います。
それは、オフェンスだけに限ったことではなく、コンスタントにディフェンスの活躍が見込める選手。も当てはまります。
セカンドユニットの条件
スターターは良くも悪くもある程度計算ができる選手とも言えます。
スターターが出続けることができればよいのですが、タイムシェアをしたほうがチーム全体のパフォーマンスが安定します。
セカンドユニットの考えで求められるのは、「そつなく繋ぐ」ということです。
今の得点差を縮めることや広げることを目的にするのではなく、大きく広げられない範囲でついていく。そういったイメージが大切です。もちろん、広げることや追いつくことができれば、良いと思うのはありますが、「そつなくプレーした結果」そうなった。という考えは大切かと思います。
セカンドユニットを含めたベンチメンバーの条件
対戦相手の傾向から、もう一息何かが足りないな。というポイントが出てきます。
外角のシュートが少ないな。
ドライブの切れ味がほしいな。
リバウンドの勝負が心もとないな。
相手のあの選手だけもう少し止めたいな。
とか、ほんとピンポイントのことが試合の結果や流れを左右することがあります。
そのピンポイントの求められていることを遂行することができる。ということを求めています。
3分間だけリバウンドの競り合いをとても頑張ってくれる。
限られたポゼッションで3ポイントのアテンプトを増やしてくれる。
相手の得点源の選手を2分間だけパフォーマンスを落としてくれる。
バスケットボールはチームブレーの競技です。
コートに出ている5人の組み合わせでさまざまなスタイルを体現できる競技です。それは、ベンチに入っているロスター全員で作り出す。そういったものです。
スターターでプレーする渡辺選手とセカンドユニットでプレーする渡辺選手。
役割でいうと少しだけ違いがあると思います。